わびさびつくひび。

ことば、おと、しょく、たびなど。

ほめジョーズがきた。

日本文学者ドナルド・キーンさんがお亡くなりになった。ぼくはあまり彼の功績など詳しくないが、日本人よりもというか、ほぼほぼ日本人として(震災後の2011年に日本国籍を取得)、司馬遼太郎さんと日本の世界との関わりを語り合った「世界のなかの日本」が印…

どこでビッグになるべきか。

音楽雑誌界のレジェンド、MUSIC LIFE。編集長だった東郷かおる子さんのQUEENを日本に売り込んだ話がとても好きだ。母国UKではイマイチ売れないQUEENを女子にウケるバンドとして日本に紹介し、世界で先行ブレイクさせた逸話は、今もなお語り継がれている。ま…

一休さんに愛を学ぶ。

Twitterで最近のゼクシィの広告が、すこし話題になっていた。同社のキャッチコピーは毎年注目されているが、昭和後期から平成初期に青春時代をすごしたぼくにとっては、結婚をうながすことばとしてストレートには入ってこず、すこし考えて間を置いて、なんと…

店ズベリ。

友人を誘って飲みに行く機会は多い方ではあるけれど、二軒目をスムーズに案内できるほど、行きつけのお店があるわけでもないし、少人数ならまだしも、そこそこ人数がいる場合は、ノーアイデア状態になってしまう。こういうとき、とっさにあの店にしようかと…

てきぱきっちん。

つくれる料理は目玉焼きくらい。それ料理ちゃうやん、とツッコミが入るシーンが思い浮かびそうだけど、ぼくの場合もそれに毛が生えた程度のことしかできない。できないというより、面倒だしとか、マズイものできちゃったら残念な気持ちになっちゃうし、高い…

人生は、だまし絵だ。

この絵、なんと書いてあるかわかりますか?よくよく見ていくと、文字が浮かびあがり、あ、わかった!となってからは、もうその文字しか見えなくなる。脳がそう認識しちゃうんでしょうね。 久しぶりの仙台だというのに、北海道としてはそこそこの雪で、空の便…

水があうところ。

東京だけでなく、地方都市にも仕事に行くことがある。その土地その土地の雰囲気、方言、食べ物など楽しみ方はたくさんある。また来たいなとか、住むのはちょっとなとか、いろんなことを考えたりするのも楽しい。 なぜだかわからないけれど、ぼくにとって、は…

こころにも換気を。

名古屋でのできごと。 地元の会社の方々が、飲み会のあとに〆ラーメンならぬ、〆あんかけスパに連れていってくれた。 1軒目のお店に入って7〜8名ほどで着席。ほかにお客はいない。なんか、不穏な空気が広がっている。おばちゃんと料理人ふたりで切り盛りし…

北海道産かお。

東京でのできごと。初対面の方々との懇親の席で、向かいに座る吉岡里帆似の女性から突然、北海道顔ですね、と言われた。えっ?どんな顔やねん、と思うまもなく、となりのキートン似の男性も北海道に住む親戚に似ていて、北海道顔ってあるんですねと納得しな…

未来のぼくへ。

5年後、ぼくはどこで何をしてるだろうか? 10年後は? その先は? 健康でさえあればとも思うし、もっと幅が広がっているひとであれば、とも願う。多くを望むわけでもないが、小さなことには欲張ってるのかもしれない。 タイムカプセル郵便というサービスがあ…

行くメン、行けメン。

ぼくは、イクメンでもないし、イケメンでもない。これは自他ともに認める事実だ。でも、ぼくは、旅行や出張など、今いる場所からどこかへ行くのは好きだ。行く前の準備も行く途中の時間も行った先の出会いもすべてひっくるめて、「行く」ことが好きだ。 広告…

飲んだら乗るな、乗るなら飲むな。

学生時代や独身のころ、洋楽のCDを買いあさっていた。新譜も中古も手当たり次第。視聴して買うこともあれば、ジャケ買い、名盤紹介の本を見て買うこともある。 そんなぼくの当時の戦場は、タワーレコードだった。HMVとかVergin Mega StoreとかCiscoとか他に…

順風逆風。

サラリーマンを長く続けていると、というか同じ会社で長く過ごしていると、そこでどう過ごしたらよいのか、どう振る舞ったらよいのか、原始的なAIみたいに少しずつ学んでくる。ディープラーニングというより、ロングラーニングみたいに。 仕事を覚えてきた時…

結婚相手は誰だ?

先日の飲み会で、既婚または独身の若い子達を中心に結婚する相手をどう選んだのか、結婚したあとどんな存在になるのか、話をしていたようで、一応人生の先輩でもある僕が呼ばれ、意見を求められた。 ぼくは結婚して20年以上になるけれど、高校を卒業して実家…

こだわりは一瞬。無頓着は一生。

日本人あるあるだけれど、会社の同僚と血液型の話になった。だれだれはA型っぽいけどO型だ、やれ、O型は短気だとか(初めて聞いたけど)、B型は変人が多くて、すぐわかるとか。もちろん4つのタイプで性格なんてきまるもんじゃないことは、みなわかっていながら…

シーンとした会話。

三連休をゆっくりと過ごしている。実際には金曜日も有休だったので四連休だ。年末年始の連休はもっと長かったけれど、大掃除やら年賀状やら実家への挨拶やらで休みというよりは仕事ならぬ私事であっという間に過ぎてしまう。その点、いまはホントの冬休みと…

平成さいごでもなく。

新年明けましておめでとうございます。穏やかな2019年の始まりに、新たな時代へと向かう大きな期待とちょっとの不安を抱きながら過ごすお正月です。 昨年の夏から今年の春にかけたイベントや行動は、すべて「平成最後の」という枕詞のもと、価値あることのよ…

素直になれなくもない。

先日、ある飲み会でプロのコピーライターの方から、コピーを勉強している理由をたずねられた。これは初めてのことではなく、そりゃあ、全く関係のない業界で働いてるおっさんがまさかなぜ?と思うのは無理はないし、今までいろいろなひとから何度も聞かれて…

それでも風は吹く。

ボへミアンラプソディを観た。フレディをはじめ、4人の演技が本人達と錯覚するように物語が進む。完全なノンフィクションではないのだろうが、クィーンのヒストリーやフレディのパーソナリティが伝わってきたし、150分という僕にとっては長すぎるくらいの長…

細かすぎてもつたわる。

細かすぎて伝わらないモノマネ、復活しましたね。録画して、ひととおり観たけど、優勝した初出場のたつろうのネタは3本ともダントツ面白かった。日常の「あるある」を悪意なく切り取ったネタは最近の笑いの風潮に一石を投じたかもしれない。しかも、どれも尺…

ムーア風の法則。

羽田へ向かう飛行機の中。いつものように機内誌を読んでいると、吉岡里帆さんが出ているDICの広告写真が目に入った。そこは同社の川村記念美術館で、写っているオブジェは、ヘンリー・ムーアの彫刻だった。というか、そのとき初めてその彫刻家の名前を知った…

それでも水に流す。

新聞を購読していないので、なかなか新聞広告というものをリアルタイムに見ることができない。それでも話題になる広告は、誰かがtwitterですぐにシェアしてくれるので、とてもとても助かる。 そんななか、久しぶりに、わっ、これはすげーと、感じた新聞広告…

それでも水は流れる。

空港のトイレに入ると、「人がいなくても、水がながれることがあります」というシールが貼ってある。女性は馴染みがないかもしれないけど、男性用の小用には、こんな表示があるのです。 なんとも日本らしい配慮という感じもするけれど、無人の便器に水が流れ…

雨のち晴れのつぎがだいじ。

やっぱりというか、風邪をひいてしまった。ノドが痛いなと思って、早めに薬飲んで、マスクして出社して、翌日よくなったと思ったら、一日置いて、ノドいがいが、咳や鼻水といった風邪の症状のオンパレード。この状態で出張とは… 風邪との付き合いも、ヒトと…

オン ザ ロックンロール。

数年ぶりぐらいだろうか、ロックを生演奏してくれるバーへ行った。今回はリクエストすることなく、他のお客さんのリクエストやバンドチョイスの曲をひたすら聞いていた。 イーグルスのTake It Easyを聞くと、またライブに行きたいな、でもグレン・フライの声…

うらおもてなし。

うらおもてのない人でありたいと思ってはいるものの、すべてをさらけ出すことはしたくないし、ホンネをいつもぶちまけられるほどの勇気も持ち合わせてはいないので、なかなか難しいなぁと思っている。それでも、最近、公私ともにわりと素直にふるまうことが…

からをやぶろう。

ここんとこ、会社の仲間たちと飲む機会が多く、また飲む時間も長く、体力的にはかなり消耗気味。 僕の酔い方は、だんだんとテンションが上がり、本音トーク率や下ネタ率が上がり、家に帰ろうスイッチが効かなくなり、お金を払ったか記憶があいまいになり、眠…

おもしろ、ほんやく。

洋楽好きの僕にとって音楽を聴くのはもちろん楽しみなんだけれど、曲名がどう和訳されているかも楽しみである。 例えば、 ビートルズのThis Boyは「こいつ」。 また、A Hard Days Nightは「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」。これは、レコードをた…

じゃあね、おっさん。

バスの窓側の席に座っていると、通路側は空いているのに、避けるようにとなりにだれも座ってこない。 少しだけ混雑した地下鉄で、近くの女性(年齢は幅広)が、すっと離れていく。 逆自意識過剰なのかもしれないし、必然なのかもしれないのだけれど、僕の身に…

ややこしや、ブリューゲル家。

札幌芸術の森美術館で開催されている、ブリューゲル展(画家一族150年の系譜)を鑑賞。 僕はオランダが絡むと、たいてい脳内のお気に入りフォルダに入れてしまうため、フランドル派のブリューゲルも、もちろん好きな画家のひとりだ。(実際には今のベルギーあた…