飲んだら乗るな、乗るなら飲むな。
学生時代や独身のころ、洋楽のCDを買いあさっていた。新譜も中古も手当たり次第。視聴して買うこともあれば、ジャケ買い、名盤紹介の本を見て買うこともある。
そんなぼくの当時の戦場は、タワーレコードだった。HMVとかVergin Mega StoreとかCiscoとか他にもあったけど、黄色と赤の袋を持ち歩くのは、邦楽なんて聞きませんよと斜に構える僕にはピッタリだったし、クリスマスシーズンの白を基調とした期間限定の袋もかっこよかった。だから、テンションが上がる場所は、いつもタワレコだったのだ。
ちなみに、金沢のヤマチクというレコード屋さんが、タワレコと同じ字体でYAMACHIKUと書かれた黄色と赤の袋を使っていたのをみたときは衝撃だったなぁ。
タワレコの象徴でもある、
NO MUSIC, NO LIFE.
いつみても、音楽好きのこころをゆさぶる名キャッチだ。この「NO なんとか、NOなんとか」という表現は色々応用が効くフレーズでもあり、最初に入る言葉がなくてはならないということを最大限に強調できる。
たとえば、
NO ART, NO LIFE.
NO SPORTS, NO LIFE.
NO 大野くん, NO 嵐.
などなど。
最近のTwitterで、思わず笑ってしまった標識があった。
NO DRINK NO DRIVE
その上には「飲酒禁止」とある。
これ、「酒飲まねぇと、運転なんかできねぇ」という飲酒運転をすすめる逆の意味の標語になっちゃってる。野球のノーヒットノーラン的な感覚で訳しちゃったんでしょうね。これは和製英語だけれど。
正しくは、
DO NOT DRINK AND DRIVE.
でしょうね。これみて飲酒運転しちゃうひとはいないだろうけど、書いちゃった人が気づいたら、酔ったように顔を赤らめているかもしれない。