わびさびつくひび。

ことば、おと、しょく、たびなど。

店ズベリ。

友人を誘って飲みに行く機会は多い方ではあるけれど、二軒目をスムーズに案内できるほど、行きつけのお店があるわけでもないし、少人数ならまだしも、そこそこ人数がいる場合は、ノーアイデア状態になってしまう。こういうとき、とっさにあの店にしようかとか、すぐに案内できるひとがいて、そういうひとはホントに尊敬に値する。

今、好きなドラマは光石研さん主演の「デザイナー 渋井直人の休日」だ。実力もあり有名デザイナー渋井。しかし、プライベートは冴えない男やもめの50代のおっさんのストーリー。

インスタのフォロワーである初対面の20代女性からの食事のお誘いに意気揚々と出かけるものの、どこにいってもお店が満杯で入れない。一時間近くさまようものの、ぜんぜん見つからない。渋井はこれを「店ズベリ」だという。

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予定していたお店に入れず思考停止に陥ってしまうという、造語ではあるけれど、なんとなく自分にも起こりそうな感じがしたのもあって大笑いしてしまった。

店ズベリという表現が特別うまいと思ったわけではないけれど、あるある系の状態に名前をつけると、腑に落ちる感覚になるから、ことばは大切なんだなと思う。ひとだって勝手に名前をつけられているけど、名前があるからこそ人物がイメージされる。名前がないといつも特徴を説明しないといけない。

さて、僕のあるあるで、

・弁当持参なのに、無意識のうちにいつものコンビニでお昼を買ってしまう

・ボディーソープに変えたのに、今まで使っていた石鹸を手にとってしまう

みたいな状態にも、名前をつけたいが、なかなか思いつかない。名前をつけて汎用的にするより、そもそもこうならないように集中して過ごさないといけないかな、なんて思う。