それでも風は吹く。
ボへミアンラプソディを観た。フレディをはじめ、4人の演技が本人達と錯覚するように物語が進む。完全なノンフィクションではないのだろうが、クィーンのヒストリーやフレディのパーソナリティが伝わってきたし、150分という僕にとっては長すぎるくらいの長さも、絶え間ないくらいの印象で流れる名曲の数々を大音響で聴いていると、あっという間に感動のラストシーンになっている感じ。
SNSではとなりのおっさんがWe will rock youにあわせ、足踏みしてうるさい、という苦情めいたコメントもあったけど、足踏みや手拍子はもちろん、一緒に歌いたくなるし、応援上映とか前提で作られてる気もする。僕は、指踏み、指拍子、鼻歌で乗り切ったけどね。
僕は、ボヘミアンラプソディ(曲の方)では、一番最後のAnyway the wind blowsのところが好きだ。なんやかんやあっても、ふわっと吹く風だけは、いつの時代も変わらないし、あれだけあっち行ったりこっち行ったりするジェットコースターみたいな曲にもかかわらず、少し間をおいて、このことばでふわっと締めくくる、カッコよさがある。
うまくいかないなぁとか、なんか思ってたのと違うぞ、なんて時にそれでも風は吹くよね、と、こころに風を当てると前向きになれる気がする。
あれ、クィーンで盛り上がってしまったけれど、今日は12月7日。やばっ、明日は、ジョンレノンの命日じゃないか、と気づく。
“Anyway the wind blows.”