わびさびつくひび。

ことば、おと、しょく、たびなど。

シャッター音が聞こえるとき。

カメラは全く詳しくなく、撮影技術も持ち合わせていない僕は、いつもiPhoneでカシャカシャ言わせながら撮っている。家族写真も滅多に撮らず、自撮りなんてもってのほかだから、必然的に被写体は、飲食物や風景に限られる。僕にとっての写真は、思い出というより記録みたいな意味合いになるんだと思う。

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そんな僕でも、先日コピーの先生が出してくれた「ミラーレス一眼カメラで撮りたくなる」コピーの課題では、珍しく褒められた。カメラ好きや詳しい人の方が切り口が狭くなってしまう傾向もあって、明るくない分野のほうがコピーは書きやすくなるのかもしれない。褒められたコピーはいくつかあったけれども、中でも僕自身がお気に入りなのは、

「夜空を撮ったら、宇宙が写った。」

さて、僕は一緒にいる人が、旅先やレストランでカメラやスマホを取り出し、写真を撮る瞬間が好きだ。そこが、僕自身が選んだ場所だったりすると、ホントにしあわせな気持ちになる。その写真をシェアしたかどうかは問題ではなく、その瞬間をおさめようと行動したことに喜びを感じるのだ。カシャっという音がうるさいときもあるけれど、心が動く音なのかもしれない。