わびさびつくひび。

ことば、おと、しょく、たびなど。

歩く。

20年近く前、海外駐在前に英語を上達しようとがんばっていたけれど、なかなか結果が出なく、壁にぶつかってる僕に、語学堪能な入社2年目くらいの後輩が「語学って必ず踊り場があるんですよ。上達しないような期間がある一定期間あって、また階段を上がるように上達しますよ。」とアドバイスしてくれた。たしかに、右肩上がりでずっと上達とか成長するほど甘くはないけど、実際に、日本を出る頃には踊り場から一歩踏み出し、まあなんとか現地で使えるくらいにはなっていたのでした。今ではすっかりふりだしに戻った感じではあるけれど。

 

最近の僕は、よく歩くようになった。昨年より遠くなった職場への通勤も、チャリや車で出かけていた場所も、ゆるい目標をたてながら、歩くことで目的を達成している。雨降りとか疲れ気味の時は、無理はしないんだけど。

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ランニングは、急いでいるとか、タイムを競うとか、速さを目標にしがちだ。下手したらケガしちゃうかもしれないし。チャリは機動力バツグンだけど音楽を聴いちゃダメとか交通ルールが厳しく、そこそこスピードも出るから周りの風景をみる余裕はなかったりする。一方、歩くことは道具もいらない無理のない自然な動きであり、音楽を聞いたり、考えごとしたり、遠回りしたり、新たな発見があったり、ながらや副産物もある。

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このコピーのように、歩くって、ちょっと立ち止まることも前提になっているところがいいなと思う。さて一歩一歩、行きますか。