わびさびつくひび。

ことば、おと、しょく、たびなど。

ドリルがほしい。

マーケティングの有名な格言のひとつに、

「ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である」

がある。

 

お客さまが本当にほしいのは、

穴を開ける手段であり、ドリルでなくても

良いということだ。

 

課題を抱えている人や組織に、解決策を

提示する場合、目的や本質を見誤ると、

思わぬ方向に向かってしまうことや、

無駄なコストを発生させることがある。

そもそも課題を抱えている側が、

本質的な課題に気づいていないことも

あるだろう。

 

傾聴するということは、

コミュニケーションの基本だけど、

ただ相手の言うことに耳を傾けるだけでは

なく、言外から、行間からホントは

何を言いたいかをつかみとる工夫をする、

ということなんだろうな。

 

そーいえば、息子がしょんぼりして、

学校から帰ってきたとき、

「何かイヤなことあった?」

と聞いて返ってくる答えは、

「先生に怒られた」とか単純なこと、

だったりすることが多かった。

そんなとき、「お父さんもお前くらいのとき、

よく怒られてたよ」なんて、

自分の経験に照らし合わせながらの

アドバイスで、解決したつもりでいても、

後日、妻から本当に

しょんぼりしていた訳を聞かされ、

僕は的外れだったなぁと、

感じたこともしばしばあったことを思い出す。

 

仕事も人付き合いも後悔しないような、

ホントの穴の探し方をしていきたいな、

と思う。