プチプチ効果。
遅めの夏休みをもらったのだが、息子の宿題の監修のため、外出もせず、起きたままの状態で過ごしている。明らかに昭和世代より、宿題の量も質も上回っていて、大変だな〜今の子供たちは、なんて、のんきにとらえているんだけど。
そんな生活のため、ヒゲもそらずにいるわけだが、スキマ時間に気分転換や集中力を高める術を発見した。
伸びたひげのトリミングだ。のびているといっても、たかが1日2日程度なので、数ミリのひげをチョキチョキというよりは、プチプチ切っていくだけの話。よくみると、白いひげエリアと黒いひげエリアにしっかり分かれているじゃん、とかこのエリアは密度低いな、とか普段、電気シェーバーで一気に剃ってしまう時とは違う発見ができる。いつも車で通る道を歩いてみると、新たな発見があるみたいに。
もっとすごいのは、一本一本を切る時、手に伝わる感触と、プチッ(あるいはパチッ)っていう音。ケガしないよう集中し、プチッを聞いてはいやされる。その繰り返し。
これは気泡シートの通称プチプチをつぶすのと同じ効果があるような気がする。プチプチには学術的にも気分を落ち着かせる効果に加え、覚醒させる効果もあるようだ。
スイッチがあれば押したくなる、取っ手があれば引きたくなる、ひげがのびたら抜きたくなる、とか環境やモノから自然と行動に結びついてしまうことを心理学の世界では、アフォーダンス(Affordance)というらしい。
いつもひげをのばすわけにはいかないけれど、プチプチ効果を得られる楽しみが増えたのはこの夏休みの収穫だ、と思っている。
ちなみに、プチプチは、国内トップシェアを持つ川上産業さんの商標で、同社ウェブサイトでは、プチプチ文化研究所というプチプチのPRのほか、商品開発等の情報もあり、楽しめる。「くうきとともだち」という企業コピーも、プチプチの癒しを感じとれ、好きだ。