冬でも春でもない季節。
花が咲いたら、春、
太陽がギラつけば、夏、
葉っぱが色づけば、秋、
雪が降ったら、冬、が来たと想う。
サクラ前線が北上してくる4月の北海道は、
冬でもなく、春でもない季節だ。
黒ずんだ雪が道路脇に残り、
クロッカスだけは力強く咲き、
冬物ではモコモコしすぎて、
春物ではペラペラしすぎる。
ゲレンデやキャンプ場の気分でもないけど、
否応なしに新生活が始まる季節。
日本には「五季」があるという
考え方が、あるらしい。
中国から伝わったんだろうけど、
春夏秋冬の前準備の18日間を指す「土用」。
土用丑の日にウナギを食べたり、
耳馴染みはあるけれど、
季節のひとつとしては、しっくりこない気も。
しかも季節ごとに4回もあるから、
季節のひとつと言われても…
そもそも、四季と比べ、
五季というのは、語気が強そうだし、
北海道には住んでいないゴキブリも
連想するから、そんなの無いと思いたい。
winterとspringの間だから、
wingとかwinningがいいかなぁとか、
winningなら、
日本語で克(かつ)にしようかなぁとか、
あることないこと考える時間を与えられ、
気付かぬうちに、春を迎えるための季節、
これが北海道の4月なのですよ、きっと。