変なとこへ。
「ゲホッ、ゲホッ。」
「大丈夫?」
「うん、大丈夫、大丈夫。
お茶が変なとこ入っちゃって。」
これ、北海道弁らしい。
「気管に入った」というのが
一般的な言い方なんだろうけど、
北海道では毎日、かなりの確率で
こんな会話が起こっている(ハズ)。
「変なとこ入った」っていうのは、
就職活動を適当に済ませて入社した会社が
ブラックだったという感じではなくて、
急に催して、駆け込んだら女子トイレだった、
みたいな感じに近いかもしれないけど、
やっぱり違う気がする。
どちらかというと、
いつもの道を歩いていたのに、
無意識に知らない路地裏に
入り込んでしまった感じに
近いかもしれない。
方向オンチの僕にはたまに起きるんだけど、
意外な発見があったりして、
決してキライではない。
「変なとこ」は道を踏み外してしまうほど
大げさでもなく、
いつでも戻ってやり直せるくらいのところ
だと思っている。
たまには、変なとこへ行ってみませんか?