順風逆風。
サラリーマンを長く続けていると、というか同じ会社で長く過ごしていると、そこでどう過ごしたらよいのか、どう振る舞ったらよいのか、原始的なAIみたいに少しずつ学んでくる。ディープラーニングというより、ロングラーニングみたいに。
仕事を覚えてきた時期とか、自分が一番知っている仕事を任せられた時期なんかは、基本柔らかいけど、とんがってたなぁ、なんて思い返すこともある。
したいことを否定されるとイヤな気分だし、したくないことをやらされていて認められるのも、しっくりこない。したいことを後押しされるのはうれしいし、したくないことをやらされていて中止の判断が下ったとしたら、助かる。
サラリーマンという稼業は、順風と逆風の繰り返しだ。自営業でも無職でも専業主婦でも学生でも同じだとは思うけれど。
追い風がほしいと人は言う。
でも強いと違う方向とか意図せぬスピードで不時着しちゃうかもしれない。
向かい風はいらないと人は言う。
でも弱いと風呂上がりの扇風機みたいに、気持ちいいんじゃないか。
フォローが善、アゲンストが悪ではない。スキージャンパーは、アゲンストがないと遠くまで飛べない。風向きとか風の強さを感じられる「風に吹かれて」センサーを身につけ、風を味方につけるのが大切なんでしょうね。