わびさびつくひび。

ことば、おと、しょく、たびなど。

愛というかたち。

先日、糸井重里さんの

「ブイヨンからのおれい」という展示を観に

ロフトへ行ってきた。

サイン会もあったけど、

定員オーバーで傍観するのみ。

(糸井さんは、今年70歳になるとは思えない

ほど、若々しい)

 

ブイヨンは、糸井さんが飼っていた愛犬で、

最近、悲しいことに、天寿を全うした。

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僕は、ほぼ日刊トイ新聞の「今日のダーリン」

という糸井さんのコラムを毎日愛読してる

んだけど、ブイヨンが亡くなってからの

糸井さんの表現がとても心に響く。

 

最も印象的だったのは、

ブイヨンがいるから

気にしなくてはいけなかったことが、

いなくなった今、気にしなくてよくなったこと

が一番気になるんだ、という気持ちだ。

 

ここにいないから寂しいんじゃなく、

ここにいないと思うことが寂しいっていう、

昔、流行った曲の歌詞みたいな、

気持ちに近いのかもしれない。

 

糸井さんは、ブイヨンからのおれいで、

悲しくはない、でも寂しいと、おっしゃった。

 

また、ブイヨンは犬というかたちの愛だ、と

糸井さんは言う。

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僕は、犬と一緒に過ごしたことはないけれど、

いつか、

離れてしまうもの、

失うもの、

別れてしまうもの、

去っていくものは、

犬だけではなく、

生きていれば、ありすぎるほどある。

 

現在の自分のそばから消えたものは、

愛を筆頭として、目には見えないけれども、

「かたち」を確実に残してくれるんですね。

ゴジラ、月間新人賞受賞。

GW後半はあいにくの雨スタート。

MLB月間最優秀新人賞に、

エンゼルス大谷が選ばれたことが唯一の救い。

これまでの日本人選手の受賞者は5名。

(2001年に本賞が設定)

イチローが 、4回(6回中だからスゴすぎ)、

石井一久ゴジラ松井、岡島、ダルが各1回。

大谷はシーズン終了まで、

あと何回受賞できるかとても楽しみだ。

 

さて、我が家にも大物ルーキーが入団。

エビ好きの僕でも初対面のゴジラエビ。

 

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イバラエビとか五月エビとか、

さまざまな呼び名はあるらしいけれど、

かなり強そうである。

刺身で食べようと、殻をむこうものなら、

目の前はまさにイバラの道だ。

 

結局半分を刺身で、残りを焼くことにした。

小さいけど身も味もしっかり、ミソは濃厚。

こいつは他のエビ漁に混じって、

たまたま漁獲されるくらい希少らしい。

 

甘、ボタン、シマ、ブドウ、車、桜を擁する

我がチームにルーキーのゴジラも加わった。

満場一致の新人賞ものである。

でも、長いシーズンを通して食卓をにぎわせて

くれないのが残念だけど。

 

そこそこ長く生きていても、

未確認旬食材まだまだあるものですね。

かっぱつった。

「カッパつったでや〜」

子供のころ、歩いてる途中、

水たまりに入ってしまい、

靴の中までびしょびしょになると、

地元では必ずこう言っていた。

(最近の子供たちは言わないだろうけれど)

 

ミイラとりがミイラになる、みたいに

カッパつりがカッパになる、わけでは

ないと思うけれど、とても不思議な、

言いまわしだと思いませんか?

 

今日は快晴だったので、

「カッパつり」はできなかったけれど、

カッパを買った。

 

カッパなんて会社から支給されたり、

フェスに行く前によくある白いのを、

買ったくらいしかなかったのに。

 

“RAINS”というデンマーク発のレインウェア

のブランド。

灯台のタグにひかれ、

着心地のよさ、軽さ、質感にもにひかれ、

一目ぼれしてしまった。

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最近入手した自動開閉式の折り畳み傘に、

このカッパも加わり、

雨が降ろうが、槍が降ろうが、

鬼に金棒状態になってきた感じ。

 

これだけ重装備でも、

足元に気をつけないと、

結局は「カッパつったでや〜」

になっちゃうんだけどね。

桜咲けども、春なかりけり。

例年より数日早く桜が開花。

気温は20℃を超え、最高のお花見日和だった。

 

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しかし!

夏まで大規模修繕中の我が家は、

四方八方を足場で囲まれ、

外側から黒くみえる養生シートで

覆われているため、日光が遮られ、

マンション特有の底冷えの肌寒さ。

もちろん暖房はつけていないけれど、

フリースを着て過ごしてるほど。

我が家に春はいつ来るのやら…

アノからコノへ。コノからアノへ。

約1ヶ月ぶりに東京へ。

赤も青も航空運賃が高く、

北海道の翼での上京になった。

 

飛行機の中は、トイレと同じように、

頭の中を整理したり、

何かを思いついたりするには、最適な場所。

あくまで僕にとってだけど。

 

さて、歳を重ねると、

みんな経験するのだろうけど、

人の名前や名詞がとっさに出てこなくなり 、

「アレ、アレ」とか、

「アレする」とか言ってしまう。

それで通じることもあり、

穴埋めテストみたいで、なかなかおもしろい。

 

英語圏の人も同じように物忘れをしちゃうと、

思うけど、こういう時は、どう言うんだろう?

what to sayとか、

you knowとか言うのかな? 

言わないだろうな。

 

アレとかアノというのは、

コレとかコノより、

明らかに遠くにあるものを指すから、    

「アレだよ、アレ」と言ってしまうのは、  

 頭の奥深くからことばを、    

 掘り出そうとしてるからなんだろう。

 

目の前の人に向かって、

 「てめー、あのやろー」とは言わないし、

 

「いつものアレ」も目の前ではなく、

お互いの頭の中にある。

(六花亭の「いつものアレ」はおススメです。

100円だし、チョコガナッシュをサンドした、

バターケーキを網目状のパイで包んだ

お菓子でコスパよし。)

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「あの〜」と声をかけるのは、  

遠慮がちだから?

 

「この夏も、やがて

              あの夏になる。」

(仲畑貴志さんのコーヒーのコピー)

 

「あの人と行って、

                この人と帰ってきた。」

(眞木準さんの苗場スキー場のコピー)

 

これらのコピーは 、

「この」と「あの」の距離感が、

出ていて素敵だ。

 

「この」と「あの」の境い目や、

移り変わる瞬間は、もっと素敵なんだろうな。

ラブゲーム。

錦織選手、やっと復調してきましたね。

今晩、ナダルとの決勝戦

ナイスゲームを期待したいです。

  → ストレート負けだったけど、全仏楽しみ。

 

テニスというスポーツは

相手が男であっても、女であっても、

ラブラブからはじまる。

 

テニスの0ポイントをなぜラブというのか、

諸説あるようだけど、

0が卵のような形なので、

フランス語で卵を意味するl'oeufが

イギリス人に伝わりloveになったとか。

https://dictzone.com/french-english-dictionary/l'oeuf

 

love と卵と聞くと、

どうしても、わがこころの師匠、

ウディ・アレンの名作、

「アニーホール」最後のジョークが

思い出される。

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男が精神科医を訪ねていいました。

『弟が自分のことをニワトリになったと、

言いふらして困っているんです。』

精神科医が『それは大変だ、

すぐに入院させないと』

でも男は『ただ、卵はほしいんですよ』

男と女の関係もこれに似ています。

愛したり憎んだり。

それでもやめられないのは、

卵がほしいからでしょう。

"this guy goes to a psychiatrist and says, "Doc, uh, my brother's crazy; he thinks he's a chicken." And, uh, the doctor says, "Well, why don't you turn him in?" The guy says, "I would, but I need the eggs." Well, I guess that's pretty much now how I feel about relationships; y'know, they're totally irrational, and crazy, and absurd, and... but, uh, I guess we keep goin' through it because, uh, most of us... need the eggs."

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この映画を初めて観た10代の僕にとって、

この「卵」が何を意味するのか、

いつも考えては、わからず、

わかったようでも、やはりわからず、

今こうして夫になり、父になり、

あと数年で50になる歳になって、

なんとなく、卵のようなカタチには、

なってきたけれど、

未だことばにできないくらい、

奥の深いことばだなぁと感じている。

 

皆さんに「卵」は必要ですか?

ふあんだ のイメージ。

http://ezowatton.hatenablog.com/entry/2018/04/13/125216

先日のブログに書いた、

ふあんだのイメージは、

どんな感じかなぁと、考えながら、

用を足していたら、

あら、そこにパンダがいるじゃないかと、

目が合った。

 

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このパンダ、なんだか不安そうに、

見えるけど、もう全てを受け入れますよ、

という覚悟を持って、

ニコリとしてるようにも見えますね。

 

ふあんだ、のイメージが、

少しカタチになってきたかも。

 

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