本物はダレだ。
飛行機の中でスマホにダウンロードした映画をみるのが好きだ。国際線に乗ってるみたいな感じにもなるし、ほかにすることもないから意外に集中できる。
Amazonプライム・ビデオを愛用しているので、必ずしも観たいタイトルがあるわけじゃないが、あっこれ面白そうと選ぶのも楽しい。
この間えらんだのは、BEGIN AGAIN (はじまりのうた)。コピーは、「ニューヨークの空の下。歌と出会って、明日が見えた。」
主演のキーラ・ナイトレイがチャーミングだし、MAROON 5好きにはタマらんし、わかりやすくてスッキリするストーリー。
ぼくのお気に入りは、音楽プロデューサーのダンと女性シンガーソングライター(キーラ・ナイトレイ)のグレタの会話。グレタの音楽へのこだわりを伝えるシーン。
グレタ「人は本物を求めてる。」
ダン「なるほど、本物ね。君が本物だと思うアーティストは誰だ?」
グレタ「ディラン」
ダン「あいつは印象重視だ。髪型にサングラス10年ごとに変えてる」
グレタ「ランディ・ニューマン。」
ダン「彼は大好きだ。そこは賛成する。」
で、ふたりで乾杯。
いやぁ、ボブ・ディランを本物じゃないとしたうえで、ランディ・ニューマンは本物だと認める。飛行機の中でくすっと笑ってしまった。こういうジョークこそ、本物だなぁと思う。ディランも、もちろん本物だけど。