ひそカニそらをとぶ。
網走の春カニ合戦と呼ばれるお祭では、豆まきのように、毛ガニが宙を飛ぶ行事があるらしい。
ミソが飛び散ったりしないかな、とか、キャッチするときトゲトゲでケガしないかな、とか、いろいろ心配になってしまう。
なんとも北海道らしくもあるが、受け止められず、地面に落ちてしまったカニはかわいそうな気もする。
今日、大通公園のオータムフェストで、ズワイガニの甲羅焼きを買ったのだけれど、持ち帰りでお願いね、と頼んだら、お店の若いお姉ちゃんが、「カニ2個、テイクオフで」とおっしゃった。
すかさず、カニを焼くお兄ちゃんが、「テイクアウトだろ」とつっこみを入れ、まわりにも笑みがこぼれたけれど、実は彼女だけが知っている、渡り鳥のように飛んでいく、渡りガニの存在を知っているのでは、ないかと勘ぐってしまった。
ちなみに、ウトロの水産会社、ヤマヤ北翔丸水産さんのポスターには、「毛蟹、翔ぶ。」というコピーがあるくらいだから、やっぱりカニは飛ぶんじゃないかな、とひそカニ思い始めている。