わびさびつくひび。

ことば、おと、しょく、たびなど。

台風一家。

台風10号が北海道に近づいている。その名をクローサ。名前からして接近前提でイヤだなと思っていたら、鶴を意味するカンボジア語らしい。台風の名前って14ヶ国が加盟する委員会で決められるローテーションどおりに命名されてるんですね。ちなみに日本は、台風14号が来ちゃったらカジキという名前になり、以降は14番目おきにカンムリ、クジラ、コグマ、コンパス、トカゲ、ヤマネコ、コイヌ、ヤギ、ウサギときて、またカジキに戻る。なんとも不思議な名前だな、と思ったら日本は星座から名前をとっているよう。

被害はライジングサン初日中止だけにとどめて、過ぎてほしいけれど、子供のころ、台風一過を台風一家だと思っていた僕からすると、台風ファミリーは、夏を養子にとりながら、どんどん北上していく気がするなぁ。「ナイフで切ったように夏が終わる。」という80年代のパルコの有名なコピーのように、特に北海道の夏はその境目がはっきりわかるくらい潔く終わってしまうし。

夏はダラダラ続いてほしいと思いたいけど、限りがあるから、

「ずっと」なんてないことを、こどもたちは夏から教わる。

というコピーが刺さるんだよなと思う。でも、夏よ、もうちょっとだけ、ここにいておくれ。(なつぞらウッチャンのナレーションっぽく)

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