わびさびつくひび。

ことば、おと、しょく、たびなど。

それでも水は流れる。

空港のトイレに入ると、「人がいなくても、水がながれることがあります」というシールが貼ってある。女性は馴染みがないかもしれないけど、男性用の小用には、こんな表示があるのです。

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なんとも日本らしい配慮という感じもするけれど、無人の便器に水が流れると、びっくりしてちびっちゃう人がいるのを心配してか、それとも水がもったいないじゃないか、というクレームを心配してか、でも、そこまで気にしなくてもいいのに、と思ってしまうなぁ。突然ウォッシュレットから水が飛び出したら、それはびっくりだけどね。

 

用を足しながら、そのメッセージを読んでいたとき、ふと、これは「地球から人類が滅亡しても、それでも水は流れる」と、哲学的な意味を持つ感じがしてきた。

 

ことばというのは、すぐに理解できるものもあれば、なかなか理解できないものもあるけれど、わかりやすく表現しているのに、実は深い意味を内包していると、匂わせることばを見つけてみたいなと、用を足しながら考えるのです。