わびさびつくひび。

ことば、おと、しょく、たびなど。

うらおもてなし。

うらおもてのない人でありたいと思ってはいるものの、すべてをさらけ出すことはしたくないし、ホンネをいつもぶちまけられるほどの勇気も持ち合わせてはいないので、なかなか難しいなぁと思っている。それでも、最近、公私ともにわりと素直にふるまうことができているようにも感じている。おっさんになって、厚かましさが増幅しただけかもしれないし、僕と関わるひとがどう受け取っているかもわからないけど。

 

あるバラエティ番組でオードリー・ヘップバーンの名言が取り上げられていた。

「愛らしい瞳のためには、人のよいところをみること。」
For lovely eyes, seek out the good in people.

 

僕自身、ある人の悪いところ(嫌悪感とか生理的にイヤみたいな類)が目に入ったら、ある人のいいところをわざわざ持ち出して、組み合わせてみて、どう感じるかで最終的にいいのか悪いのか判断することにしている。こうすると、だいたい、いいところが勝るんじゃないかと経験則的に思っている。オードリーのいうラブリーな目ではないけれど、視点を複数持つことは、ラブリーな見方なのかもしれない。

 

ヒトでもモノでもコトでも、必ずA面とB面がある。あるひとはA面を見せながら生きているし、このひとはA面だよなと思ってつきあっても実はB面だったり。LPレコードみたいに曲名が書いているわけではないので、判別はむずかしい。Joni MitchellのBoth Sides Nowの歌詞のように、どっちからも見てたつもりだけど、結局はわからん、でよいのかもしれないな。こんな捉え方も含めて、うらおもてなく、生きていきたいな。

 

Rows and flows of angel hair
And ice cream castles in the air
And feather canyons everywhere
I've looked at clouds that way

流れるように美しい天使の髪や
アイスクリームのお城がフワフワと浮かんでいて
羽毛に覆われたような谷がどこまでも続いている
わたしは、そんな風に雲を見ていた

 

But now they only block the sun
They rain and they snow on everyone
So many things I would have done
But clouds got in my way

だけど、雲は太陽を遮り
人々に雨や雪を降らせ
わたしがやろうと思っていたたくさんのことも
雲によって閉ざされた

 

I've looked at clouds from both sides now
From up and down, and still somehow
It's cloud illusions I recall
I really don't know clouds at all

わたしは今、その両側から雲を眺めてみる
上から見たり、下から見たり、でもどういうわけか
それは幻の雲の記憶で
わたしには雲のことは何もわからない