わびさびつくひび。

ことば、おと、しょく、たびなど。

おもしろ、ほんやく。

洋楽好きの僕にとって音楽を聴くのはもちろん楽しみなんだけれど、曲名がどう和訳されているかも楽しみである。

例えば、

ビートルズのThis Boyは「こいつ」。

また、A Hard Days Nightは「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」。これは、レコードをたくさん買ってもらうためのキャッチコピーにも近いかも。

さらに、ザッパ師匠のNo Not Nowにいたっては、「いまは納豆はいらない」…  もう、ソラミミの世界であり、震災の影響で納豆が品薄になっている北海道への曲にも思ってもいいくらいなんでもアリなのだ。

面白い邦題は枚挙にいとまがないので、これくらいにしておくが、先日東京で訪れたアドミュージアムで開催された2018年の東京コピーライターズクラブで受賞したキャッチコピーの英訳もなかなか面白かった。

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GODIVAのバレンタイン時期の新聞広告、「日本は、義理チョコをやめよう。」

英訳は、Keep the chocolates only for the one you love.

義理チョコという日本独特の習慣を英訳するのは難しく、英語ではあたりまえな言いっぷりになってしまっている。

 

続いて、カップヌードルのTVCM「アオハルかよ。」

英訳は、Enjoy your youth.

青春と言わず、あえてアオハルとしたコピーも英語では、そのニュアンスまでは伝えきれていない。

 

ここまでは、英語では伝わらないシリーズ。

 

さて、一方、マクドナルドのベーコンポテトパイのアツアツ感を表現した「ヘーホンホヘホハイ」。

英訳はHahon Hohaho Hieだ 。(これを英訳と言っていいか正直わからないけど)

Bacon Potato Pieの子音を全てHに替えたこの英訳は、熱くてちゃんとしゃべれない感じが英語圏の人に伝わるかもしれない。

 

キャッチコピー は日本語のことば遊びやレトリックが使われる表現や日本独自の文化、習慣、常識を前提とした表現が多いし、語数も少ないから、英訳者の方々、お疲れ様です。(「お疲れ様」も英語で表現がむずかしいもののひとつだったりするんだけど)