アノからコノへ。コノからアノへ。
約1ヶ月ぶりに東京へ。
赤も青も航空運賃が高く、
北海道の翼での上京になった。
飛行機の中は、トイレと同じように、
頭の中を整理したり、
何かを思いついたりするには、最適な場所。
あくまで僕にとってだけど。
さて、歳を重ねると、
みんな経験するのだろうけど、
人の名前や名詞がとっさに出てこなくなり 、
「アレ、アレ」とか、
「アレする」とか言ってしまう。
それで通じることもあり、
穴埋めテストみたいで、なかなかおもしろい。
英語圏の人も同じように物忘れをしちゃうと、
思うけど、こういう時は、どう言うんだろう?
what to sayとか、
you knowとか言うのかな?
言わないだろうな。
アレとかアノというのは、
コレとかコノより、
明らかに遠くにあるものを指すから、
「アレだよ、アレ」と言ってしまうのは、
頭の奥深くからことばを、
掘り出そうとしてるからなんだろう。
目の前の人に向かって、
「てめー、あのやろー」とは言わないし、
「いつものアレ」も目の前ではなく、
お互いの頭の中にある。
(六花亭の「いつものアレ」はおススメです。
100円だし、チョコガナッシュをサンドした、
バターケーキを網目状のパイで包んだ
お菓子でコスパよし。)
「あの〜」と声をかけるのは、
遠慮がちだから?
「この夏も、やがて
あの夏になる。」
(仲畑貴志さんのコーヒーのコピー)
「あの人と行って、
この人と帰ってきた。」
(眞木準さんの苗場スキー場のコピー)
これらのコピーは 、
「この」と「あの」の距離感が、
出ていて素敵だ。
「この」と「あの」の境い目や、
移り変わる瞬間は、もっと素敵なんだろうな。